概要
スクラムのことについて何もわからないけど、とりあえず導入してみることになった人や初めてスクラム開発することになった人がどんなことを意識したり考えたらいいのか?を書いていきます
「スクラム初めまして」からある程度できるようになるまでの流れ
- スクラムイベントとは何をやるのか?と基本的な用語を覚える
- スクラムイベントを実際にこなしながら一通りの流れとやることを覚えていく
- スクラムを改善していくにあたって理解しておくといい方針を覚える
- (一通りイベントをこなせるようになったら)改善していく
1. スクラムイベントとは何をやるのか?と基本的な用語を覚える
資料を読んで覚える
- SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発
- 基本的な用語とかをサクッと学ぶならこの本がオススメです。用語を一旦覚えたら後は、習うより慣れろ方式でチームのスクラムイベントをこなしていけば、本が伝えたい内容が段々と分かってくるはずです
- Scrum Guide | Scrum Guides
- スクラムでやることや基本的な事項は、ここに書いてあります。ただ最初の方は抽象的に感じることが多かったり、どうすればいいんだろうと迷うことになったりします。そのため、チームでスクラムを改善していくときに、その改善はスクラムガイドから外れたものでは無いか?と確認するために最初は使うといいです
2. スクラムイベントを実際にこなしながら一通りの流れとやることを覚えていく
- まずはチーム内でスクラムイベントをこなしてみましょう。進めていくとこのスクラムイベントはなんでやってるんだろう?こっちのほうがもっと効率的では?などと感じることが多いと思います。そのタイミングで書籍や資料を見返して考えていく必要があります
3. スクラムを改善していくにあたって理解しておくといい方針を覚える
資料を読んで覚える
スクラムフレームワークをより理解する為の考え方
- アジャイルソフトウェア開発宣言が上位概念として存在します
- スクラムを改善するときは、「アジャイルソフトウェア開発宣言」や「スクラムガイド」から外れていないか?を確認する必要があります
資料
4. (一通りイベントをこなせるようになったら)改善していく
改善の為に、理解しておくとよりよいこと
スクラムはなぜ生産性が上がるのか?
- 制約理論をベースに、Work In Process(WIP)を無くすことでチームとしてのアウトプット量を増やせるからです
- 制約理論
- 参考本:ザ・ゴール コミック版
- 制約理論
- コンテキストスイッチを排除すること
- メンバーが2つ以上のタスクを実行しないことで、コンテキストスイッチの発生を防いでおり、一人の仕事量を最大化できます
- 参考:プロジェクト切り替えのムダに関するワインバーグの表
- 参考:プロジェクト切り替えのムダに関するワインバーグの表
- メンバーが2つ以上のタスクを実行しないことで、コンテキストスイッチの発生を防いでおり、一人の仕事量を最大化できます
あわせて読むとなお良い
スクラムについて
- エッセンシャル スクラム
- スクラムの教科書として全体感と詳細を学べる。また実際の現場にどうフィットさせるか?も記述されているので、かなりおすすめです
- カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで
- 周囲を巻き込みながら組織を変えていくという物語の為、どういうことがチームに起こって、そこでどんな改善をしていくのか?のイメージがつきやすいです
- スクラム 仕事が4倍速くなる“世界標準”のチーム戦術 (早川書房)
- スクラムを造ったジェフ・サザーランド氏がスクラムについてまとめた書籍で、スクラムを理解して自分の中で落とし込んでいくために読むのにおすすめです
振り返りについて
- これだけ! KPT 【これだけ!シリーズ】
- KPTフレームワークを理解するのに便利です。KPTを更に進化させる方法なども記載されていて取り組みやすいです
見積もりについて
- アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~
- 見積もりや計画の立て方で迷うことが多いのではないかと思われます。その際の指針になってくれる本です